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/ HyperLib 1997 Winter - Disc 1 / HYPERLIB-1997-Winter-CD1.ISO.7z / HYPERLIB-1997-Winter-CD1.ISO / オンラインウェア / BUS / Network NEWS Flash 1.3.sit / Network NEWS Flash 1.3 / NNF User Manual < prev    next >
Text File  |  1996-09-14  |  26KB  |  561 lines

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  2.  
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  4.                       (このドキュメントは等幅フォント10ポイントでご覧ください)
  5.  
  6. ■はじめに
  7. Network NEWS Flashは全く新しい外観を持つのMacintoshネットワークメッセージングシステムです。
  8. MacOS上で動作している全てのソフトウェアと独立した表示領域をディスプレー画面の最下部に確保し、受信した
  9. メッセージをバックグラウンドでスクロール表示します。
  10. 従って、従来のソフトウェアのようにデスクトップ上にメッセージウィンドウが現われたり、メッセージ受信の
  11. アラートが現われたりして、作業を中断させる様な事はありません。
  12.  
  13. Macintoshの画面とは別にメッセージのやり取りができる領域を持ったディスプレーを使用しているような感覚です。
  14. 番組中に突然現われるニュース速報の領域が別に確保されているTVのようとも言えます。下図のような感じです。
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  31.  
  32. PowerTalkなどのメールシステムのように確実にメールをやり取りし、記録するようなものではありません。受け取った
  33. メッセージを表示するだけで、保存もしなければ、返答を要求することもしません。特急列車やビルの最上階に設置され
  34. ている電光掲示板に流れるニュースのように、ただメッセージが流れていくだけというのが基本コンセプトです。
  35.  
  36. 尚、インターネット上の「ネットワークニュース」を直接読み込み、表示するためのものではありません。
  37.  
  38. ■Network NEWS Flashの用途
  39. AppleTalkネットワークを用いた
  40.   ・電光掲示板
  41.   ・簡易メール
  42.   ・チャットツール
  43. として利用できるほかに、ネットワークに関係なく単体のMacintoshでも
  44.   ・ショップデモ
  45.   ・展示会デモ
  46. などアイデア次第で様々な用途にご利用頂けます。
  47. また、AppleScriptを用いた他のアプリケーションやアプレットとの連携により、インターネット関連では
  48.   ・E-Mail Notifier
  49.   ・NetNEWS Notifier
  50.   ・TeleText Notifier
  51. としてご利用頂けるほか、
  52.   ・文字放送表示
  53. などの用途も考えられます。
  54.  
  55. ■Network NEWS Flashの機能
  56. 1.ニュース速報機能
  57.   AppleTalkネットワーク内のNetwork NEWS Flashがインストールされている特定の或いは全てのMacintoshにテキスト
  58.   ニュースを送ることができます。
  59. 2.周期的メッセージ機能
  60.   AppleTalkネットワーク内のNetwork NEWS Flashがインストールされている全てのMacintoshに周期的にテキスト
  61.   メッセージを送ることができます。
  62. 3.クロック同期機能
  63.   AppleTalkネットワーク内のNetwork NEWS Flashがインストールされている全てのMacintoshの内蔵時計を周期的に
  64.   合わせることができます。
  65. 4.リモートスクリプト指令機能
  66.   AppleTalkネットワーク内のNetwork NEWS Flashがインストールされている特定の或いは全てのMacintoshに用意した
  67.   リモートAppleScriptを実行させることができます。
  68. 5.周期的タイトル機能
  69.   AppleTalkネットワークとは別に内蔵したタイトルピクチュアを周期的に表示させます。
  70. 6.AppleScriptによる一時的タイトル変更機能(32リスナーパッケージのみ)
  71.   内蔵したタイトルピクチュアとは別にAppleScriptにより指定されたPICTファイルを一時的にタイトルピクチュアと
  72.   置き換えて表示させることができます。これは簡単なAppleScriptを記述するだけで実行できます。
  73. 7.AppleScriptによるニュース速報表示機能(32リスナーパッケージのみ)
  74.   AppleTalkネットワークとは別にAppleScriptにより指定されたTEXTファイルをテキストニュースとして表示させる
  75.   ことができます。これも簡単なAppleScriptを記述するだけで実行できます。AppleScriptによる直接のメッセージも
  76.   受け付けます。この場合には優先度を指定することも可能です。
  77.   この機能を利用して、電子メールなどの到着時に見出し部分だけを取り出してNetwork NEWS Flashに表示させる
  78.   別アプリ/アプレットも準備しています。これらはNNF HeadLinerと呼び、Freewareとして配布されます。
  79.   現在のところ
  80.       NNF Eudora HeadLiner               --- バックグラウンドオンリーアプリケーション
  81.       NNF Eudora HeadLiner Script     --- Eudora 1.5.x 以降専用スクリプト
  82.   が用意されています。このNNF HeadLinerとの通信は32リスナーパッケージとして登録しなければ利用できません。
  83.  
  84.   【注意】1.〜4.のAppleTalkネットワーク機能は同一ネットワークゾーン内に限られます。
  85.           別のゾーンのMacintoshとの直接のやり取りはできません。
  86.  
  87. ■お試しインストール
  88. 1.NNF INIT と NNF Patch を'System Folder'にDrag & Drop してください。'拡張機能'フォルダにコピーされます。
  89.  
  90.  
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  97. 2.Network NEWS Flash アプリケーションのエイリアスを作成して'System Folder'内の'起動項目'フォルダに入れて
  98.     ください。
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  106. 3.リスタートすれば、Network NEWS Flashは動作を開始します。これでインストール完了です。他のMacintoshにも
  107.     同様にインストールしてお試しください。
  108.  
  109. ■登録インストール
  110.                   登録インストール作業はネットワーク管理者または担当者が行うように下さい。
  111. 1.Network NEWS Flashアプリケーションの複製を作成し、オリジナルを保存しておいて下さい。
  112.     NNF Enhancerによるシェアウェア登録により、Network NEWS Flash 自体に変更が加えられます。
  113. 2.未登録のNetwork NEWS Flashがインストール済みで、起動している場合には、一度 Network NEWS Flash アプリケ
  114.     ーションを終了させます。方法は色々ありますが、付属の 'Quit NNF'ツールをダブルクリックして起動することで
  115.     簡単に終了できます。
  116.  
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  119.  
  120. 3.NNF Enhancer を起動して、登録者名とライセンス番号を登録してください。NNF Enhancerを用いるとNetwork NEWS
  121.     Flash の機能を拡張したりカスタマイズすることができます。必要に応じてカスタマイズして下さい。NNF Enhancer
  122.     の詳しい利用方法は「NNF Enhancer Manual」をお読みください。
  123.  
  124.  
  125.  
  126.  
  127.  
  128. 4.この登録作業によりNetwork NEWS Flashアプリケーションの一部が書き換えられました。
  129.     この登録インストールが全く初めてのインストールの場合、拡張機能書類のインストールが必要ですので、上記の
  130.     「■お試しインストール」の項目で説明している方法と同じ方法でインストールしてください。
  131.     ネットワーク上の他のMacintoshにはこの登録済みのNetwork NEWS Flashをインストールします。
  132. 5.他のMacintoshにインストールする前に、一度リスタートして、Network NEWS Flashを起動して見てください。
  133.     そして、周期的メッセージ機能のロックをしておくことをお奨めします。
  134.     詳しくは「■操作方法  ・Periodical MessageLock」の項目をご覧ください。
  135. 6.ネットワーク上の他のMacintoshにも未登録のNetwork NEWS Flashがインストール済みの場合には、同様に一度
  136.     Network NEWS Flash アプリケーションを終了させます。そして登録済みの Network NEWS Flash で置き換えて
  137.     Network NEWS Flash アプリケーションをダブルクリックして起動すれば完了です。
  138. 7.ネットワーク上の他のMacintoshに全く初めてインストールする場合には、この登録済みの Network NEWS Flashを
  139.     使って「■お試しインストール」の項目で説明している方法と同じ方法でインストールしてください。
  140.  
  141.   【注意】
  142.     Network NEWS Flash のネットワーク機能は1つのゾーン内に限られますし、またシェアウェア登録は1つのゾーン
  143.     の複数台のMacintoshに対して行われるものです。従って、
  144.             登録済みの Network NEWS Flashは別のゾーンのMacintoshにコピーしても使用できません。
  145.     登録済みとは認識されず、一部の機能は制限されたままとなります。
  146.     複数のゾーンで使用される場合には別途シェアウェア登録が必要ですが、これは別々のゾーンで別々に使用するもの
  147.     であって、異なるゾーン間の通信をサポートするものではありません。
  148.  
  149. ■操作方法
  150. Network NEWS Flashが動作しているMacintoshの右下隅には次のような小アイコンが現われます。
  151.  
  152.  
  153. これはNetwork NEWS Flashの動作状態を色で示すインジケータになっています。
  154. それぞれ次のような状態であることを示しています。
  155.  
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  160.  
  161. このインジケータをクリックすると、Network NEWS Flashの操作パネルが開きます。
  162. ここで、メッセージの送信や設定を行います。
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  189.  
  190.  
  191.  このインジケータをコントロールキーを押しながらクリックすると、今表示されているメッセージを再度表示させる
  192.  ことができます。これは画面から目を離した隙にメッセージ表示が開始され、気がついたときには大半のメッセージ
  193.  が流れ出ていて、もう一度最初から見たいという場合にご利用ください。この時は操作パネルは開きません。
  194.  
  195. ・Idle Title
  196.   これは表示すべき受信メッセージがない場合、『NNF Netwrok NEWS Flash』の文字が表示されますが、その
  197.   インターバル時間を指定できます。このアイドルタイトルは NNF Enhancer でカスタマイズすることができます。
  198.   カスタマイズの方法は『NNF Enhancer Manual』をご覧ください。
  199.  
  200. ・Periodical Message
  201.   これは周期的に同一ネットワークゾーンのNetwrok NEWS Flashが動作しているマシンに送るメッセージを指定します。
  202.   テキストフィールドに記入した文字列を送る以外に、内蔵時計を一致させる命令を送ることもできます。
  203.   下の時計ボタンをクリックしてその機能を ON/OFF してください。
  204.  
  205.  
  206.  
  207.  
  208.   これは、バックアップユーティリティなどで個人的にMO等に バックアップを取っている場合、個人個人に特定の
  209.   マシンが与えられ、そのマシン以外を使うことが無いのであれば問題ないのですが、空いているマシンを適当に使う
  210.   スタイルで各マシンの時計がバラバラだと書類の変更日時に矛盾でてきてしまい、新たに変更された書類だけをバッ
  211.   クアップする機能が使えない場合がでてきます。このような場合を想定してこの機能が用意されています。
  212.   この内蔵時計を一致させる機能は、時計を正確な時間に合わせるものではなく、一致させるものですので、基準と
  213.   なるマシンの時計がずれているとすべてのマシンの時計もずれた時間に設定されるので注意してください。毎日時計
  214.   を合わせているような几帳面な人がいると苦情がでるかもしれません。そのときはその人が主に使うのマシンを基準
  215.   にすればよいでしょう。
  216.  
  217.   これらの機能も、Idle Titleと同様に送信周期を指定できます。
  218.  
  219. ・Periodical Message Lock
  220.   ところで、このPeriodical Messageは基本的にネットワーク管理者かグループ管理者だけが使用すべき機能です。
  221.   すべてのユーザにこの機能を許可してしまうと、受信メッセージを表示しきれない場合がでてきます。例えば
  222.   30人のユーザが5分周期でメッセージを送ると、10秒間に1つのメッセージを受信することになります。
  223.   一つのメッセージを表示するのに20〜40秒かかりますので、到底全ての受信メッセージを表示することはでき
  224.   ないことになります。
  225.   従って、この機能はネットワーク管理者が予め、自分の使用するマシン以外のNetwrok NEWS Flashのこの機能を
  226.   使用できないようにロックしておくようにしてください。ロックの際に指定するパスワードは'Reference'ファイル
  227.   ではなく、Netwrok NEWS Flashアプリケーション自身に記憶しますのでパスワードでロックしたNetwrok NEWS Flash
  228.   を他のマシンにインストールするとよいでしょう。
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  240.   パスワードは半角文字で6文字以上指定してください。
  241.  
  242. ・Temprary Message
  243.   指定した相手(Listener)に1回だけ送信するメッセージを指定します。但し、送信は1回だけしかしませんが、
  244.   受信側で繰り返し表示を行わせることを指定できます。
  245.   また、送信するメッセージの優先度も指定できます。
  246.       Normal < Important < Urgent
  247.   の順で優先度が高くなります。
  248.   テキストフィールドにメッセージを記入して、送信先をリストで選択して、< OK >ボタンをクリックすれば直ちに
  249.   送信されます。
  250.  
  251. ・Temprary Message Priority
  252.   受信したメッセージは待ち行列(Queue)に入れられますが、そのQueueに入れる時に優先度が影響します。
  253.   基本的には先着順に受け付けられるのですが、優先度'Urgent'を持つメッセージは、優先的に出口に近い方に
  254.   入れられます。但し、先着の同じ優先度'Urgent'を持つメッセージよりも前に、入れられることはありません。
  255.   優先度'Important'を持つメッセージは、順序に関して優先的に扱われることはありませんが、QueueがFullになって
  256.   いてこれ以上受け付けられない場合に、既にQueueに入っているメッセージの内、優先度'Normal'を持つメッセージの
  257.   最も到着の遅かったものを削除して優先的にQueueにいれます。
  258.   基本的にQueueがFullの状態で、優先度を考慮しても入れられない場合には、受信したメッセージは捨てられてしまい
  259.   ます。
  260.  
  261.   多くのユーザが同時にメッセージを送信しようとすることは稀ですので、通常は優先度'Normal'で十分でしょう。
  262.   緊急の時のみ優先度'Urgent'を指定すれば良いでしょう。
  263.  
  264.   Queueの詳しい動きについて知っておきたい方は次の具体例を参考にしてください。
  265.  
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  267.  
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  286.  
  287.  
  288.  
  289.  
  290. ・Nofification Sound
  291.   受け取ったメッセージを表示する時に、注意を促すサウンドを鳴らすことができます。受け取ったメッセージの優先度
  292.  に応じて異なったサウンドが鳴りますが、個別にON/OFFを指定できます。通常は<Urgent:緊急>のときだけサウンドが
  293.  鳴る設定でよいでしょう。これは自分自身のマシンの設定であり、メッセージを送った先で音を鳴らすかどうかの設定
  294.  ではありません。
  295.  
  296. ・Listener List
  297.   このリストには同一ゾーン内のNetwrok NEWS Flashが動作しているマシンをコントロールパネル'共有設定'に設定され
  298.   ている「所有者の名前」でリストアップします。
  299.   下に示すLookupボタンをクリックすると、ネットワーク内を調べてリストを更新します。
  300.   
  301.  
  302.  
  303.   Periodical Message が指定されていれば、送信の都度自動的にリストを更新しますので、Lookupボタンを使用する
  304.   必要は殆どないでしょう。逆に Periodical Message を指定していない場合には、最初に 操作パネルを開いたときに
  305.   自動的にリストを作成するだけで、以後自動的な更新は行いません。
  306.   毎回操作パネルを開く度に、ネットワークを検索していると使い勝手が悪くなるため、操作パネルを開くときには既に
  307.   リストアップされているListenerがまだ間違いなくいるかどうか(Quit/ShutDownしていないか)を調べるだけにして
  308.  います。
  309.   送信先のNetwork NEWS Flash が間違いなく立ち上がっているにも関わらず、リストアップされていない場合にはこの
  310.   Lookupボタンでリストを更新してください。
  311.  
  312.   先に述べましたがこのリストには「所有者の名前」で Listener を表わしますが、同じ名前で登録されているマシンが
  313.   ある場合には「所有者の名前」+ [番号] で表示しますので、区別することは可能です。
  314.   しかし、この番号は起動した順番に付けられるため、いつも同じとは限りませんので、できるだけ「所有者の名前」
  315.   はすべてのマシンで異なるように付けてください。
  316.  
  317.   また、何らかの事情で他のユーティリティソフトを使うなどして強制的にNetwork NEWS Flashを終了させ再度起動した
  318.   場合には、前回使用していた名前がネットワーク上に登録されたままとなっていて、同じ名前があると判断してしまう
  319.   事があります。そのような場合、リストには例えば
  320.           Kinugasa
  321.           Yamada
  322.           Yamada[1]
  323.   のようにネットワーク上に同じ名前がないにも関わらず番号付きで表示されます。この時は番号の付いてない古い方の
  324.   名前に対してメッセージを送らないようにしてください。数秒間送信しようと試みますが、結局は送ることはできず、
  325.   時間の無駄になります。
  326.  
  327. ・Text Message
  328.   操作パネルのテキストフィールドに指定できる文字列は255バイト(全角文字で127文字)までです。
  329.   改行コード(0x0D)は表示の際、スペース(0x20)に置き換えて表示されます。
  330.   この文字列には'<','>'で括られた各種の指定を行うタグを含ませる事ができます。
  331.   現在認識できるスタイルタグは以下の5種類です。
  332.  
  333.     【スタイル指定タグ】
  334.       <B>,</B>              Bold指定、Bold解除
  335.       <I>,</I>              Italic指定、Italic解除
  336.       <Z=dd>,</Z>           Size指定、Size指定解除
  337.       <F=cccc>,</F>         Font指定、Font指定解除
  338.       <C=xxxx>,</C>         Color指定、Color指定解除
  339.  
  340.     【スクリプト指定タグ】
  341.       <X=cccc>              組み込まれているコンパイル済みのリモートスクリプト指定及び実行
  342.  
  343.   インターネットで用いられているHTMLに似ていますが、<x>....</x>で括る必要はなく、例えば
  344.       <F=Chicago> ..........
  345.       <F=Monaco> ..........
  346.       <F=Geneva> ..........
  347.   のように続けても構わないし、最後に</F>が来なければならないという制限もありません。
  348.   認識できないタグは単なる文字として表示されます。各々 <B>,<I>,<F>,<C>,<Z>,<X>は大文字で指定して下さい。
  349.  
  350.   Size指定は<Z=dd>でフォント名を指定します。ddは10進数で8〜14ポイントまでが指定可能です。
  351.   それ以外のサイズが指定された場合にはサイズ変更されません。
  352.   </Z>は指定する前のサイズに戻るのではなく、デフォルトの12ポイントに戻ります。
  353.  
  354.   Font指定は<F=ccccc>でフォント名を指定します。送信した先のシステムにそのフォントがなければ何もしません。
  355.   </F>は指定する前のフォントに戻るのではなく、デフォルトのApplicationFontに戻ります。
  356.   漢字Talkでは'Osaka'、英語システムでは'Geneva'です。
  357.   【使用例】
  358.       This is a <F=Chicago>sample</F> message.
  359.  
  360.  
  361.  
  362.  
  363.   Color指定は<C=xxxxxx>でカラー名を指定する。xxxxxxは16進法で R,G,Bの順に各々00〜FFで指定します。
  364.   16進数のA〜Fの文字は小文字でも構いません。
  365.   </C>も同様に指定する前のカラーに戻るのではなく、デフォルトの「白」に戻ります。
  366.   【使用例】
  367.       This is a <C=aa5500>sample<C=55AA00> message.
  368.  
  369.  
  370.  
  371.  
  372.   Script指定は<X=ccccc>でリモートスクリプト名を指定します。このリモートスクリプトは NNF Enhancer で Network 
  373.   NEWS Flash アプリケーションに組み込んだ AppleScript の名前です。'ScriptEditor'等で作成したコンパイル済みの
  374.   AppleScriptを組み込んで自由にご利用頂けます。組み込み方法については『NNF Enhancer Manual』をご覧ください。
  375.   リモートスクリプト名cccccの部分は大文字小文字を区別せず同じ文字とみなします。
  376.   さて、このScript指定を含むメッセージを受け取った側のNetwork NEWS Flash アプリケーションでは、指定された
  377.   リモートスクリプトが組み込まれている場合には、そのリモートスクリプトを実行するわけですが、このScript指定
  378.   タグが認識されるのは表示の直前であることに注意してください。即ち、このScript指定タグを含むメッセージを
  379.   受信しても、Queueに追加されるだけで受信直後に実行されるのではなく、表示の順番が回ってきたところではじめて
  380.   このタグが発見され実行されるのです。
  381.   尚、指定されたリモートスクリプトが見つからない場合には、何も実行しません。
  382.  
  383. ■AppleScriptによる制御
  384.   Network NEWS Flash に対して 標準のAppleScriptCommand 'open file'により、指定したTEXTファイルの内容を
  385.   メッセージとして表示させることができます。
  386.   指定できるTEXTファイルはテキストの長さが255文字(255Byte)以下でなければなりません。
  387.   次にAppleScriptを用いてTEXTファイルを指定する例を示します。
  388.       tell application "Network News Flash"
  389.             try
  390.                   open file "HardDisk:Message Folder:Test.txt"
  391.             on error errMsg number errCode
  392.                   get errCode
  393.             end try
  394.       end tell
  395.   このTEXTファイルからのメッセージの優先度は'Normal'に固定されています。
  396.  
  397.   同様にAppleScriptCommand 'open file'によりPICTファイルを指定した場合には、一時的にタイトルピクチュアを
  398.   そのPICTファイルの内容で置き換えることができます。
  399.   指定できるPICTファイルは高さが18ピクセルで、幅が1600ピクセル以下のPICTでなければなりません。
  400.   これはIdling時のタイトルピクチュアを1回だけ置き換えるものですので、すぐに表示されるわけではありません。
  401.   次回のIdlingTitleが表示されるタイミング(通常はインターバル時間後)で表示されます。そして、連続してタイトル
  402.   ピクチュアを指定することはできません。必ず一度内蔵しているピクチュアに戻った後、次のタイトルピクチュアが受
  403.  け付けられます。
  404.  
  405.   Network NEWS Flash独自のAppleScriptCommand'show message'により、直接文字列を表示させることも可能です。
  406.   この場合には優先度として [ normal/important/urgent ] を指定することもできます。書式は以下の通りです。
  407.  
  408.  
  409.  
  410.  
  411.  
  412.  
  413.   次にAppleScriptを用いて任意のメッセージを表示させる例を示します。
  414.       tell application "Network News Flash"
  415.             try
  416.                   show message "<F=Chicago>This is a direct message." as normal
  417.             on error errMsg number errCode
  418.                   get errCode
  419.             end try
  420.       end tell
  421.  
  422.   Network NEWS Flash が返すエラーのうち(上記のAppleScriptの例では errCode に返る)、Network NEWS Flash が
  423.   独自に返すものとして
  424.         ー1  :  32ユーザ登録されていないのでこの機能は使用できません。
  425.         ー2  :  指定されたメッセージあるいはファイルの内容が不適切です。
  426.         ー3  :  QueueがFullのため、受け付けられません。数分後、もう一度試してください。
  427.   があります。これ以外のエラーはMacOSが返すエラーです。(例えばー43:File not found)
  428.  
  429. ■Network NEWS Flashの更新
  430.                       更新作業は基本的に全てネットワーク管理者が行って下さい。
  431.   NNF Enhancerを用いてリモートスクリプトを追加したり、IdlingTitleを変更する手順について説明します。
  432.   基本的には「■登録インストール」と同じです。Network NEWS Flash がインストールされ、起動している場合には、
  433.  次のような手順で行います。
  434.     1.付属ツール「Quit NNF」をダブルクリックして起動しているNetwork NEWS Flashを終了させます。
  435.     2.NNF Enhancerを起動して Network NEWS Flash を選択して、変更作業を行います。
  436.         NNF Enhancerの使用方法は「NNF Enhancer Manual」をご覧ください。
  437.     3.NNF Enhancerの作業が終了したら、Network NEWS Flash をダブルクリックして再起動してください。
  438.  
  439.   他のMacintosh上のNetwork NEWS Flashも更新するには、更新済みのNetwork NEWS Flashを目的のMacintoshの
  440.   Network NEWS Flashと入れ替えます。目的のMacintosh上のNetwork NEWS Flashが起動している場合には、次のような
  441.   手順で行います。
  442.     1.付属ツール「Quit NNF」をダブルクリックして起動しているNetwork NEWS Flashを終了させます。
  443.     2.更新済みのNetwork NEWS Flashをコピーして古いものと置き換えます。
  444.     3.新しくコピーしたNetwork NEWS Flash をダブルクリックして再起動してください。
  445.  
  446. ■ご使用上の注意
  447. ・Application Momory の設定について
  448.   Network NEWS Flashのメモリ必要条件はデフォルトでは 21inch Monitor の Million Color モードでも動作するよう
  449.  に設定してあります。消費メモリを極力抑えたい場合には、ご使用のモニタサイズとカラー深度に合わせて設定して
  450.  ください。
  451.             8/16 Bit Color        Million Color
  452.    ColorClasscII     380KB     460KB
  453.    13/14inch       390KB     480KB
  454.    16/17inch       410KB     520KB
  455.    19/20inch       430KB     560KB
  456.    21inch         440KB     580KB
  457.  
  458.   NNF Enhancer でデフォルト以外の大きなピクチュアを Idling Title としてカスタマイズした場合には、その分だけ
  459.   メモリを多く必要としますので、上記の値に加算する必要があります。
  460.   この加算分はピクチュアの内容にも依りますが、目安として
  461.            640x18のピクチュア    :  10KB
  462.            1024x18のピクチュア  :  20KB
  463.            1600x18のピクチュア  :  30KB
  464.   程度を考えてください。
  465.   デフォルトの Idling Title を指定している場合には、580KBに設定しておけば、標準的なモニタでメモリ不足のため
  466.   にメッセージが表示されない事態になることはないでしょう。
  467.  
  468.   また32ユーザ登録されていて、AppleEventによるAppleEventによる一時的タイトル変更機能を使用される場合には、
  469.   そのピクチュアサイズ分だけ、さらに加算する必要があります。
  470.  
  471. ・CPU時間の消費について
  472.   Network NEWS Flashのスクロール表示は VBL(垂直ブランク割り込み)を用いており、他のアプリケーションが処理
  473.   中でもなめらかなスクロール表示が行えます。これは裏を返せば、フロントのアプリケーション実行中に割り込んで
  474.   CPUを使用しているわけで、この割り込み時間が長いとフロントのアプリケーションの実行速度が低下してしまい
  475.   ます。以下にスクロール表示処理に要する時間の全体のCPU時間に対する割合を示します。
  476.  
  477.   画面サイズ(幅)が 640 の場合
  478.  
  479.     68030          33MHz         13  〜15  %
  480.     68040          25MHz           7  〜  9  %
  481.         PowerPC601    80MHz          4  〜  5  %
  482.     
  483.   これは単純に画面サイズ(幅)に比例し、CPUのクロック周波数に反比例しますので、お使いのマシンでのCPU
  484.   時間の消費割合も簡単に推測できます。
  485.   勿論、スクロール表示していない状態では、通常通りに割り当てられたタイミングでメッセージ処理を行いますので
  486.   割り込み処理によるCPU時間の消費は0となります。
  487.  
  488. ・送受信の確実性について
  489.   AppleTalkの通信手段を用いて「正確に1度だけ」メッセージを送信しようと試みます。もし受信されたことが確認
  490.   できない場合には再送します。通常、操作パネルを開いて特定のListenerに送信しこれが成功すると、すぐに操作パ
  491.   ネルが閉じられます。もし操作パネルが閉じられるのに時間がかかった場合にはListenerが応答しないため、再送を
  492.   試み、それでも応答がないので諦めたと考えられます。この場合には確実にメッセージが届いているとは限りません。
  493.   送信先のマシン上で、10秒以上バックグラウンドに処理が回らないような長い演算処理が(例えば画像処理などで
  494.   すが、最近のソフトウェアは時間のかかる処理はバックグラウンドでも動作するようになっています)行われている
  495.   と規定時間内に応答できず、またさらに次の受信に備えられないため、この間に複数のメッセージが送信されてきた
  496.   場合には2番目以降のメッセージは受信されないことになります。
  497.   また逆に操作パネルが閉じられた場合でも、確実にメッセージが表示されるとは限りません。というのは短時間の間
  498.   に多くのメッセージを受け取った場合、前で述べたQueueに入り切らないとそのメッセージの優先度が低いとせっかく
  499.   受け取ったメッセージでも捨ててしまうことがあります。
  500.   以上のようにある条件下においてメッセージ表示されないことが稀にありますが、実用上問題にはならないでしょう。
  501.   それりも、メッセージが正しく受信され、表示されてもモニタから目を離していたために見逃してしまうことの方が
  502.   ずっと多いはずです。Network NEWS Flash の目的は「特定の人に知らせないといけない事柄を確実に知らせる」こと
  503.   ではなく、「それに興味のある人がいるかも知れない事柄を早く知らせる」ことにあります。それで「ニュース速報」
  504.   と名付けられているのです。
  505.   
  506. ・フロッピーディスクアクセス時の問題点
  507.   フロッピーディスクを挿入したときなどにメッセージ表示のスクロールが停止するのは不具合が発生しているのでは
  508.   ありません。
  509.   Macintoshのフロッピーディスク制御はCPUが直接低レベルなコントロールを行っているため、Network NEWS Flash
  510.   が表示に使用している VBL(垂直ブランク割り込み)での処理時間によっては、フロッピーディスクの制御がうまく
  511.   行えず、極端に遅くなったりエラーが発生したりする可能性があります。そこでフロッピーディスクへのRead/Write
  512.   が発生した場合には、Network NEWS Flash のメッセージ表示のスクロールを一時的に中断するようにしています。
  513.  
  514. ・AppleTalkネットワークゾーン名を変更した場合
  515.   ゾーン名を変更した場合には、Network NEWS Flash を NNF Enhancer で更新する必要があります。
  516.   手順は「■Network NEWS Flashの更新」の項目をご覧ください。 NNF Enhancer を使用しますが、拡張スクリプトや
  517.   IdlingTitleの変更の必要がなければ単に< OK >ボタンをクリックするだけです。
  518.  
  519. ・AppleTalk:OFFの状態での登録について
  520.  AppleTalk:OFFの状態で登録した場合には、その1台が1つのゾーンと見なしますので、他のマシンへのインストール
  521.  はできません。ライセンスの範囲を超えてています。基本的にはAppleTalk:ONの状態でご利用ください。
  522.  誤って一時的にAppleTalk:OFFの状態になっている時に、NNF Enhancerによる登録を行ってしまった場合には、
  523.  AppleTalkをONに切り替えた後、ゾーン名を変更した場合と同様にNetwork NEWS Flash を NNF Enhancer で更新して
  524.  ください。
  525.  
  526. ・互換性について
  527.   動作環境に関しては『NNF Readme First』で述べましたが、テストマシンや動作確認のとれているマシンについて
  528.   述べておきます。
  529.     開発マシン       Quadra700
  530.     テストマシン     PowerMac7100,ColorClassicII
  531.         動作確認マシン   PowerMac8100,PowerBook5300cs
  532.   内蔵VideoとApple8/24DisplayCardでの動作は確認済みです。
  533.   その他のGraphicAcceleraterCardなどとの互換性は確認できていません。
  534.  また、System7.5.2 以降、DisplayManger2.0以降での動作確認も完了していません。
  535.  
  536. ・コンフリクトについて
  537.   Network NEWS Flashとのコンフリクトが確認されているソフトウェアとして以下のものがあります。
  538.       Screen Squeeze
  539.   これは「Macintosh の画面をTVに出力する際の OverScan を取り除くためのソウトウェア」です。
  540.   このようなソフトウェアはNetwork NEWS Flashと同様にScreenSizeを強制的に変更するものですので、原理的に
  541.   共存させることはできないと考えられます。
  542.  
  543.   これに対し、DeskTopを仮想的に広げたり、DeskPatternを任意のPICTなどに変更したりするものとのコンフリクト
  544.   も発生する可能性がありそうですが、これらは基本的にNetwork NEWS Flashが変更したScreenSizeのもとで動作する
  545.   限り、問題はありません。このタイプのソフトウェアの内、以下のものは動作が確認されています。
  546.       Virtual Desktop
  547.       Virtual
  548.       Desktop Pattern
  549.       DeskPicture
  550.       Decor
  551.       LivingDeskTopェ
  552.       ZMac's Mad ppatter!
  553.   基本的には、NNF Init 、NNF Patch が組み込まれた後に、このタイプのソフトウェアが組み込まれるようにすれば
  554.   問題は発生しないはずです。
  555.  
  556.  Network NEWS Flashが設定している仮想的なMacintoshの画面を利用せず、Macintoshの画面を特定のサイズとして直接
  557.  ハードウェア(VRAM)にアクセスするタイプのゲームでは問題が発生する可能性がありますが、現在のところ、
  558.  このような「行儀の悪い」ものは確認されていません。
  559.  
  560. ----------------------------------------------------------------------------------------------Rev2:960610---
  561.